歯科医院の「インテリアカラーコーディネート」事例報告
2020年03月27日 更新日:
◆歯科医院の「インテリアカラーコーディネート」事例報告
カラーコーディネート戦略株式会社、代表の三浦まゆみです。
小田原の「さかわ歯科クリニック」の中島先生のご依頼を頂きまして歯科医院の診察用チェアのカラー提案をさせていただきました。
張り替え前の写真はこちらです。3つチェアがあり、ブースが分かれていて、全て同じブルーグリーン。このままでも、清潔感があってスッキリとした空間でした。
今回、「イメージチェンジして、より明るい雰囲気になったと患者さんに感じてほしい」「自分が1日診察室にいても、色で気分転換できると嬉しい」という中島先生のご要望をいただいたこと。
そして、歯科医院の患者さんにはお子さんも多いことで、ディズニーのジグソーパズルやジオラマが飾ってあったり、インテリアグッズやスリッパなども明るめの淡い色が多かったこと。
こちらを考慮して、落ち着いたシックな色ではなく、空間に柔らかくなじむパステルカラーの3色を選ばせていただきました。
「歯医者さんに行くのが楽しくなる」そんなコンセプトのカラーコーディネートです。院長先生からは「自分ではこの色は選ばなかった。確かに院内が明るくなっていいね!」という感想をいただきました。
最近は、カラフルなインテリアの歯科医院も多く、「診察用チェアが赤」というクリニックも時々見かけますが。赤は痛みや刺激を増長させる色なので、「色彩心理効果」も考えてカラー選定しないと逆効果になりかねません。
色は思っている以上に心や体に影響を与えるもの。特に、体調が悪い方が足を運ぶ病院、クリニックなどの空間カラーコーディネートには配慮が必要です。
「汚れが目立たない」「メンテナンスが楽」という機能性や「他と同じような色にすれば無難」という横並びのインテリアカラーコーディネートではなく、患者様が心地よく過ごせる空間づくりの大切なポイントとしてカラーの効果をぜひ考えていただきたいです。