耳鼻咽喉科医院の「インテリアカラーコーディネート」事例報告

2020年03月28日    更新日:

◆耳鼻咽喉科医院の「インテリアカラーコーディネート」事例報告

カラーコーディネート戦略株式会社、代表の三浦まゆみです。

今回は、埼玉県の川越市にある耳鼻咽喉科クリニックのインテリアカラーコーディネート提案の事例をご報告いたします。

今回の案件のポイントは、耳鼻咽喉科クリニックの院長先生からのご依頼だったということ。そして、かなり緊急に色を決めなくてはいけないという期限に迫られたカラーコーディネート提案だったということです。

最初にご連絡いただいた時点で、 院長先生から 「もう改装工事が始まってしまったのですが、色に自信がないのでカラーのプロに来てほしい。リフォーム業者も呼んでおくから、この日に来てください!!」 と。

通常は、一度打ち合わせしてから持ち帰り、何パターンかカラーコーディネート案をつくり、選んでいただくのですが、今回は、改装工事中のクリニックに行き、2時間ですべてのカラー選定を行いました。

カラー選定したのは、 待合室・診察室・スタッフルームの床、壁、天井と、診察ルーム仕切るカーテン。そしてトイレの床、壁、天井 、とかなりのボリューム。 壁紙と床材のサンプル50種類ほどの中から選びます。

実は、実際にお会いして院長先生に話をお聞きしてみたところ、まだロゴマークもテーマカラーも決まっていない状態で、デザイナーさんから挙がってきたロゴマークもその場で一緒に決めながらのカラーコーディネートコンサルティングとなりました。

「院長先生がどのようなクリニックとして開院したいのか?」「患者さんはどのような年齢、性別、症状の方が多いのか?」などヒアリングしながら、カラーコーディネートの方向性を絞り込み、 「明るくてリラックスできるイメージで、グリーンを基調にしたもの」 というコンセプトに決定。

待合室は、既に、カウンターの天板は白木の淡いベージュ、前面が白を選ばれていたので、カウンターの色に合う明るめの壁紙を選定。グリーンだけで重くならないように、動きを出すためにベージュを合わせて張り分けをしました。

また、カウンターに立つスタッフのユニフォームが淡いピンクということだったので、反対色のグリーンを背景にして引き立てる、ということも考慮しました。

クリニックの入口を入った正面とカウンターの後ろの壁をグリーンにすることで、クリニックのテーマカラーを意識してもらえるように。

診察室は、診察の邪魔にならないようにオフホワイトの壁紙に、仕切りのカーテンを細かいチェックの模様が入ったペールグリーンとクリーム色でまとめました。

トイレは、「子どもの患者さんも楽しくなるように遊びたい!」という院長先生のご要望で、ご提案した4案のカラーコーディネートの中から、「黄色の水玉の壁紙」を選ばれました。

開院の予定日が決まっている中で、期限の迫ったカラーコーディネート提案にはスピードを要しましたが、無事、予定通り開院し、現在も順調にクリニックを運営されています。

院長先生からの「色選びに困り果てて、もう地獄のようだったので、本当に助かりました!!」というコメントがとても印象的でした。

これは、ぜひインテリアのリフォーム会社の方にも読んでいただきたいのですが、一般の方「色を選ぶ」こと自体に慣れていない状態です。特にインテリアは洋服や物の色と違って面積が大きくなったときの想像がつきにくいもの。

いきなり30種類、50種類の色見本を見せられても「よくわからない」というところが本音のはず。そこで「汚れにくい壁紙」「足音が響きづらい床材」などの機能性をもとにアドバイスをされると、「ではそれでいいです」となんとなく色を決めるということになってしまいます。

もちろん、それでもカラー選定はできます。けれど、せっかく想いを持って「自分のクリニックを開院する」にあたり、「理想のクリニックのインテリア」は必ず思い描いているはず。

インテリアカラーコーディネートは、そんな院長先生の想いを具現化して目の前で見せることができる「重要なツール」です。

「本当にこのリフォーム会社に依頼してよかった」と思っていただくために、ぜひ機能性や無難さに重きを置くだけではなく、お客様の理想に寄り添ったカラーコーディネート提案をしていただきたいです。

それが確実にお客様満足度につながり、他社との差別化につながるはずです。ぜひ、次の口コミや紹介を生むためにも、戦略的なカラーコーディネートを活用してください。

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